不動産会社を選ぶときは、「地元」と「大手」どっちを選ぶべき？

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不動産会社を選ぶとき、昔からある地元の不動産会社がいいのか、テレビやCMで見たことがある大手不動産がいいのか迷うことはありませんか？

不動産会社には、小規模店舗で経営している地域密着タイプと、全国に展開する大手企業タイプとに分かれます。

売買契約を成功させるには、良い不動産会社に出会うことが大切です。

しかし、不動産会社選びを慎重に考えるあまり、どこの業者を選べばいいのか不安になってしまいますよね。

そこで、不動産会社を選ぶときは、「地元」と「大手」どっちを選ぶべきか、そしてそれぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。

1、不動産会社を選ぶときのポイント

結論からいうと、地元の地域密着型の不動産会社と大手の不動産は一長一短です。

どちらも甲乙つけがたく、評判や口コミ情報をみると「地域で人間関係をしっかり構築してきた地域密着型の不動産にお願いしたい」という意見や、「巨大なネットワークがある大手企業の不動産を選びたい」という意見もあります。

不動産会社には、得意な分野と不得意な分野があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

「どこの不動産会社がいいのか」というよりも「いまの悩みを解決してくれそうな不動産会社はどこか」という視点で会社を選んでいくことが大切です。

良い不動産会社を選ぶために、地元不動産と大手不動産の特徴を詳しく知っていきましょう。

それでは先に、地元の地域密着型不動産の特徴から紹介していきます。

2、地元の地域密着型不動産の特徴

地元の地域密着型不動産というと、駅前などの雑居ビルに窓ガラスいっぱいに物件情報を張り出す不動産会社というイメージを持つのではないでしょうか。

中には、会社というよりはひとつの店舗を経営している業者もいます。

このような地域密着型不動産は、地域の情報に特化している反面、営業エリアが狭いという特徴があります。

しかし、最近では不動産流通標準情報システム（レインズ）という国土交通省から指定の巨大なネットワークの登場により、地元不動産でも全国へ物件を紹介することができるようになりました。

これにより、地元不動産と大手不動産会社の差が少なくなってきたのです。

しかし、レインズが使えるようになったからと言って、地元不動産の良い部分がなくなったわけではありません。

そこで、地元の不動産をより活用するために、地域密着型不動産のメリットとデメリットについて詳しくみていきましょう。

1、地元の地域密着型不動産のメリット

地元の不動産の強みは、何といっても地域のことを良く知っているという点に尽きます。

地元不動産に勤務している社員は、店舗数も少ないため転勤もなく、地元に住んでいる人であることがほとんどです。

そのため、売買契約の相手方が昔から知っている人であったり、親戚の親戚であったりすることもあります。

物件を売る場合、素性がわかっている相手を紹介してもらえると、強い安心感がでてくるのではないでしょうか。

また、地域の工務店やハウスクリーニング業者と連携をとっていることが多いため、些細な相談にもすぐに対応してくれることもあります。

このように、地域の事情に精通し、売買契約以外の対応もしてくれるという点が地域密着型不動産のメリットです。

2、地元不動産のデメリット

地元不動産のデメリットは、地域以外の情報に弱いという点です。

レインズの登場により、全国的に物件を紹介できると前述しましたが、レインズでは地元のネットワークよりも深い情報が記載されていません。

そのため、相手の素性を詳しく調べたり遠くの業者と連携したりまではできません。

地元の不動産が強いのは、あくまで地元のみです。

さらに問題となるのは、地元の不動産会社は地元の人と仲が良いだけに、相手方に対して強く出ることができないという点です。

売り手と買い手に何らかのトラブルがあった場合、どちらにもいい顔をしてしまう恐れもあります。

また、地元不動産の多くは、仲介の仲介がメインのところが多く、自社で製品を製造したり有資格者を抱えたりしているわけではありません。

そのため、依頼内容によっては大手と比較すると、金額が割高になってしまうこともあります。

3、大手企業が経営する不動産会社の特徴

一方、大手不動産の会社はテレビやCMで宣伝され、誰でも知っている知名度の高い会社という印象があるのではないでしょうか。

全国展開している大手不動産会社は、駅前や大通り沿いなど、立地が良く誰でも立ち寄りやすい場所に店舗を構えています。

このような大手不動産会社は全国的なネットワークを持っているものの、都心部に集中しているため、地域の情報に疎いという特徴があります。

しかし最近では、地方にも進出する大手不動産会社も増え、地域の業者と協力し合いながら営業しているところも多くなりました。

また、親会社が加盟店に商標の利用を許可する不動産フランチャイズ化も目立っています。

これにより、地方の小さな不動産会社が大手不動産会社の名前を名乗れるようになりました

大手不動産会社をよく知るために、メリットとデメリットについて紹介していきます。

1、大手不動産のメリット

大手不動産のメリットは、やはり全国的に広く使える巨大なネットワークを持っているという点です。

レインズという国土交通省が指定する不動産情報サイトのほかに、自社で保持しているネットワークを使用し物件を宣伝してくれます。

そのため、地域密着型の不動産会社に比べると、仲介相手を見つけやすいというメリットも期待できます。

そして、全国の取引事例を共有している大手不動産会社は、豊富な実績から様々な状況に合わせた売却プランを提供してくれるでしょう。

さらに、大手不動産会社ならではの特殊なサービスやサポートも豊富です。

例えば、売却物件の修繕サポートや売却できなかった場合の買い取り保証サービスを提供している不動産会社もあります。

2、大手不動産のデメリット

大手不動産のデメリットは、ずっと同じ担当者に対応してもらえないという点です。

大手企業は人事異動が多いことと、社員一人一人が抱えている案件が多いため、途中で担当者が代わる可能性もあります。

せっかく担当者と信頼関係を築きあげても、後任の担当者と新たに信頼関係を再構築しなければいけません。

また、大手企業にはノルマを重視している場合があります。

そのため、高いノルマが設定されている大手不動産会社を選んでしまった場合、依頼主の利益よりも自社の利益を優先してしまう恐れも考えられます。

ただ契約数を伸ばすことだけを優先させる不動産は、大手というブランドを自慢し横柄な態度で接してくるかもしれません。

以上が地域密着型と大手不動産のメリットとデメリットになります。

4、地元か大手か、不動産会社を選ぶポイント3つ

このように、地元密着型の不動産と大手不動産には、どちらにもメリットとデメリットが存在します。

良い不動産会社を選ぶためには、会社の規模にこだわるよりも、今後どのようにして不動産取引をしたいかを考えましょう。

例えば、不動産取引をしたいエリアが都心であれば、都心部に店舗数が多い大手不動産がおすすめです。

気にいった担当者が勤務している地元密着型の不動産会社を選ぶのもひとつの手です。

このように、「どこで」「どのように」不動産契約を結びたいかによって依頼する不動産会社を選んでいきましょう。

地元か大手か迷ってしまったときのために、不動産会社を選ぶ4つのポイントを紹介していきます。

1、地方エリアにこだわるなら地域密着型不動産

地方在住の方や地方にある物件を取引したい場合には、地域密着型の不動産会社がおすすめです。

大手不動産の場合、都心部や政令都市部にしか支店をおいていないこともあります。

そのため、地域によっては地域密着型の不動産しか選択できません。

しかし、地域密着型の不動産会社は、地元ならではの深いネットワークがあるため、大手が参入してこないような田舎の不動産取引にも対応してくれます。

また最近では不動産業界もフランチャイズ化しているため、地元の不動産会社が大手不動産の名前で営業していることもあります。

もしも、地方にいながら大手不動産を活用したい場合は、このようなフランチャイズ化した業者に依頼してみましょう。

2、サービスを利用したいなら大手不動産

大手不動産には、買い取り保証サービスや修繕サポートなどがあり、これらのサービスを受けるために大手不動産を選ぶという選択肢もあります。

買い取り保証サービスとは、期間内に物件が売れなった場合、業者が買い取ってくれるという大変心強いサービスです。

しかし、この買い取り保証を受けられる物件は、主に都心部にある物件または敷地面積が一定の広さ以上といういくつか条件があります。

また修繕サポートとは、不動産売却後に修繕しなければいけないような瑕疵が見つかった場合は、住宅設備等を無償で修理してくれる制度です。

この修繕サポートにも一定の条件があり、大手不動産経由の契約締結した物件でないとサポートを受けることができません。

このように大手不動産経由で契約をした場合は、このような便利がサービスを受けることもできます。

3、買い取りをするか仲介を依頼するかによって決める

大手の不動産会社では、売却したい物件を自社で買い取ってくれるところもあります。

仲介に比べると、買い取りは売却金額が安い傾向にはありますが、売れ残りを心配する必要はありません。

大手不動産では自社で買い取った土地を分筆し、分譲にして売り出すために、このような買い取りを行っています。

一方、仲介は一般的な契約のため、大手不動産でも地域密着型不動産でもどちらでも対応しています。

また関東地方の地域部では地域密着型の不動産も買い取りを行っているところもあります。

不動産会社に足を運ぶ前にインターネットなどで、不動産会社の特徴を確認してみましょう。

まとめ

地元の不動産でも、大手企業の不動産でも、メリットもあればデメリットもあります。

地元の不動産会社は地域の情報に精通しており、地元の企業とも提携しているため、融通が利くというメリットがあります。

一方で、大手の不動産会社は、自社のネットワークを持っており、広い範囲に物件の宣伝をしてくれます。

このように、不動産会社にはそれぞれ特徴があるため、「どこがいい」というよりも「どうしたいか」を大切にしましょう。

また、どんな分野に長けているのかを事前に不動産会社の情報を調べておくと安心して不動産取引を依頼することができます。