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<記事の情報は、2023年9月1日時点のものです>
「ローコスト住宅は心配」「安いだけで、つくりがしっかりとしていないのでは?」など、ローコスト住宅に対して不安や心配を抱いている人も多いのではないでしょうか。
多くの人にとって家は一生で1番高い買い物になるため「少しでも安くしたい」と考えますが、安くなりすぎると「本当に大丈夫かな?」と心配になるものです。
そこで今回は、以下のように、ローコスト住宅の特徴やメリット・デメリット、家づくりのポイントやおすすめのローコスト住宅メーカーについて紹介しています。
【1】ローコスト住宅とは
【2】ローコスト住宅のメリット
【3】ローコスト住宅のデメリット
【4】ローコスト住宅を建てるときに大事なポイント・注意点
【5】ローコスト住宅を建てるハウスメーカー・工務店・設計事務所の特徴
【6】ローコスト住宅のおすすめ業者7選
この記事をご覧いただくことで、ローコスト住宅やメーカーへの理解が深まり、家づくりを進めやすくなりますので、参考にしてください。
またここで1つ、本文に入る前に重要な質問をさせてください。
「注文住宅や建売住宅といったマイホームを購入するとき、最優先でしなければいけないことは何かわかりますか?」
土地の調達でしょうか?住宅ローンの設定でしょうか?
もちろんこれらも非常に重要ですが、さらに重要なことがあります。
それが「ハウスメーカーを徹底的に比較検討する」こと。
多くの人が、「知名度が高い」とか、「価格が安い」とかいう理由で比較検討せずにハウスメーカーを決定してしまいますが、実はこれ非常に危険。
特に多いのが、住宅展示場に足を運んだ際に、言葉巧みな営業マンに流されてその場で契約をしてしまうパターン。住宅展示場の住宅モデルはオプションがフル装備されていることが多いため、住宅展示場の家と実際に建てた家のギャップにがっかりする人も多いんです。
これだと、大金を払ったて建てた家が大きな損になってしまいます。
そうならないためにも、事前にハウスメーカーを徹底的に比較検討することが大事になってきます。
しかしながら、「全国に無数にあるハウスメーカーに1つずつ連絡をするわけにもいかないし、そもそもたくさん比較するなんて無理!」と思ってしまう人もいるのではないでしょうか?
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それではここから本文に入っていきますよ。
【1】ローコスト住宅とは
一般的に、ローコスト住宅とは「安い価格で建てられる家」のことです。
具体的にはいくらぐらいで建つ家のことを、ローコスト住宅と呼ぶのでしょうか。
また、なぜローコストで家を建てることができるのでしょうか。
ローコスト住宅の一般的な坪単価や実現理由について見ていきましょう。
ローコスト住宅の坪単価
「ローコスト住宅」と呼ばれる住宅は、坪単価が30万円〜50万円程度です。
一般的な住宅だと坪単価50万円〜60万円程度、大手のハイスペックな住宅だと80万円以上はします。
ローコスト住宅は、大手の住宅と比べると半分ほどの費用で建てることも可能です。
ローコスト住宅を実現できる理由
「安い家」と聞くと、「つくりが悪いのでは?」「災害が起きるとすぐに倒壊・崩壊するのでは?」「手抜き工事なのでは?」と心配する人も多いと思いますが、しっかりとした業者のローコスト住宅であればそのような心配はありません。
業者によってローコスト住宅の実現理由は異なりますが、主に以下4点によって坪単価30万円〜50万円程度のローコスト住宅を実現しています。
材料費・設備費を削減
ローコスト住宅を実現できる理由の1つが、材料費・設備費のコストを抑えていることです。
大量発注・大量仕入れをすることで、材料・設備の仕入れコストを大幅に軽減しています。
また、木材はプレカット工場で加工したものを現場に搬送して家づくりをしています。
プレカット工場は機械で加工をするため人件費を抑えることができ、工期も短くできるため、コストダウンを図ることが可能です。
設備にしても、直接メーカーと交渉して既成品を大量発注することで、仕入れコストや中間マージンの削減を実現しています。
人件費を削減
ローコスト住宅を実現するために、業者は人件費を抑えて営業しています。
前述のプレカット工場の件もそうですが、家を建てるにあたり極力人がおこなう作業・時間を減らすことでコストダウンを図っています。
また、住宅展示場の建設も抑え、営業マンの人数も極力減らすなど、人件費を削減してローコストな家づくりを可能にしています。
広告費を削減
一部のローコスト住宅メーカーでは、どんどんTVCMを展開していますが、一般的には広告費を抑える業者が多いです。
チラシ制作を少なくしたり、パンフレットをシンプルにしたり、TVCMを最低限に抑えるなど、広告宣伝費を軽減することでローコスト住宅を実現しています。
仕様や建具で削減
プランの部屋数を減らしたり、狭くしたり、ドアなど建具のグレードを落としたり、コンセントの数を減らしたり。。。など、仕様や建具を削減することで、コストダウンを図り、ローコスト住宅を実現しています。
【2】ローコスト住宅のメリット
ローコスト住宅のメリットをしっかりと把握しておくことで、比較検討がしやすくなります。
ここでは、主なメリットである以下5つについて紹介していますので、一つひとつ見ていきましょう。
1.住宅ローンの返済額が少ない
2.住宅以外のことにお金を使える
3.つくりがシンプルなので工期が短め
4.品質が一定
5.早くマイホームを持つことができる
さっそく、1つ目のメリットから紹介していきます。
1.住宅ローンの返済額が少ない
ローコスト住宅のメリットの1つが、住宅ローンの返済額が少ないことです。
なぜなら、坪単価が30〜50万円程度なため、建築コストが安く、住宅ローンの借入額を抑えられるためです。
毎月の返済額が1万円少ないだけで、年間で12万円も家計の支出額を削減することが可能です。
仮に40坪の家を建てる場合、坪単価が5万円違うだけで建築費用は以下のように変わってきます。
・坪単価30万円:1,200万円
・坪単価35万円:1,400万円
・坪単価40万円:1,600万円
・坪単価45万円:1,800万円
・坪単価50万円:2,000万円
また、長期固定金利2%、返済期間35年、元利均等で住宅ローンを利用した場合の毎月返済額、年間返済額、総返済額は以下のとおりです。
●1,200万円:毎月返済額3万9,751円 年間返済額47万7,012円 総返済額1,669万5,441円
●1,400万円:毎月返済額4万6,376円 年間返済額55万6,512円 総返済額1,947万8,094円
●1,600万円:毎月返済額5万3,002円 年間返済額63万6,024円 総返済額2,226万557円
●1,800万円:毎月返済額5万9,627円 年間返済額71万5,524円 総返済額2,504万3,216円
●2,000万円:毎月返済額6万6,252円 年間返済額79万5,024円 総返済額2,782万5,861円
どのようなローコスト住宅かによって建築費用や住宅ローン借入額は変わってきますが、大抵の場合、上記のように返済額を安く抑えることができます。
2.住宅以外のことにお金を使える
ローコスト住宅のメリットとして、「住宅以外のことにお金が使える」があります。
上記のとおり、建築費用が安いため住宅ローンの返済額を抑えることが可能です。
生活でかかる費用は住居費だけではありません。
・子どもの教育費
・家族の保険代
・家族旅行代
・車の買い替え費用
・老後のための貯金
など、他にもさまざまな費用がかかります。
住宅ローンの返済額が高く、毎月の返済がカツカツだと、他のことにお金を回すことができなくなってしまいます。
また、精神的な面でも余裕を持つことができなくなり、疲弊してしまいます。
住宅以外のことにも十分にお金を使える環境を作ることで、長期に渡り生活水準を維持していくことが可能です。
よく読まれてるおすすめ記事ハウスメーカーランキング2021〜住宅メーカーの坪単価や評判と宅建士が教える選び方
3.つくりがシンプルなので工期が短め
「工期が短い」こともローコスト住宅のメリットの1つです。
ローコスト住宅は、システムの合理化を図り、プランを絞り規格化されているため、工期が短いという特徴があります。
決まった資材や設備を使い、決まった建て方をしていくため、3ヶ月程度で完成することも珍しくありません。
一般的な在来工法の家だと6ヶ月程度、凝ったデザインの注文住宅などになると1年程度かかるケースもあるなど、ローコスト住宅の工期が短いのがわかります。
工期が短いため、工事中にかかる仮住まい費用や差し入れ費用などのコストを抑えることが可能です。
また、住宅ローンの金利予測も立てやすいですし、着工して比較的すぐに入居ができるため、諸々の計画も立てやすいのが特徴です。
入居を急いでいるときでも安心して進めることができます。
4.品質が一定
ローコスト住宅は、「品質が一定」なのもメリットです。
家づくりが規格化されていて、同じ建材や設備を一括大量仕入れをし、工場内である程度の加工をおこないます。
現場では組み立てが中心となるため、品質を一定に保ちやすいのです。
規格化が進んでいない住宅の場合は、1軒1軒で品質に違いが出やすいというデメリットがあります。
5.早くマイホームを持つことができる
「マイホームを持ちたいけど、予算的にあと4〜5年は自己資金を貯めないといけない。。」と、マイホームを早く持ちたいという気持ちがあっても、予算的な問題で持てない人は少なくありません。
しかし、坪単価の安いローコスト住宅であれば、予算的な問題がクリアになる可能性があります。
マイホームは、多くの人が35年の住宅ローンを利用するため、購入タイミングは早い方が有利です。
仮に35年ローン利用の場合は、以下のように購入時の年齢によって返済完了時年齢が大きく変わってきます。
・25歳→60歳
・30歳→65歳
・35歳→70歳
・38歳→73歳
返済完了時年齢に条件が定められている金融機関も多いため注意が必要です。
何より、老後のことを考えると定年までには完済したいもの。
ローコスト住宅であれば、少ない予算でマイホームを持てるため、早いタイミングで購入できますし、毎月の返済額が少ない分、住宅ローンを短く組むことも可能です。
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【3】ローコスト住宅のデメリット
ローコスト住宅のメリットだけでなく、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
ローコスト住宅のメリットは比較的イメージしやすいですが、デメリットはなかなかパッとは思い浮かばないものです。
そのため、ここでは細かいデメリットについても紹介していきます。
1.設備のグレードが低い
2.オプション追加が高い
3.大幅な変更ができない
4.耐震性や耐久性、遮音性が心配なことも
5.保証・アフターサービスが大手より劣る
6.入居後のメンテナンス費用が高くつくことも
7.坪単価を安く見せているだけで実は高いことも
8.ランニングコストが高い可能性
9.家の中が狭い
9つのデメリットについて、早速1つ目から見ていきましょう。
1.設備のグレードが低い
ローコスト住宅のデメリットの1つが、設備機器のグレードが低いことです。
キッチンや洗面化粧台、トイレ、浴室などの設備は最新のものではないうえに、グレードよりもコストを優先した製品が採用されていることが多いです。
ローコスト住宅を建てるためには、設備面でのコストダウンも必要なため、グレードが低いことはある種当然なことではありますが、「せっかくのマイホームだからもっと高級感のあるものがいい」と受け入れられない人もいます。
また、キッチンに食洗機がついていない、トイレがタンクレスではなく、浴室暖房乾燥機がついていないなど、多くの便利設備が標準装備としては採用されていないケースもあるなど、設備面では妥協点が多いことを覚悟しておきましょう。
2.オプション追加が高い
前述のとおり、ローコスト住宅の場合は設備のグレードが低めで、標準装備されている設備もそれほど多くないことがあります。
そのため、「浴室暖房乾燥機をつけたい」「キッチンをグレードの高いものにしたい」「床暖房をつけたい」など、オプションとして設備を追加していくと、非常に多くのコストがかかってしまいます。
ローコスト住宅は、商品が規格化されているため、標準仕様ではない設備等を導入する際、通常よりコストが割高になることがあります。
そのため、元の価格が安いからといって、どんどん設備を追加してしまうと、ローコスト住宅とは言えないくらいの価格まで上がってしまいます。
3.大幅な変更ができない
ローコスト住宅は、規格化されていてプランが決まっているため、間取りや建具、設備等を大幅に変更することは難しいです。
「子供部屋2つを1つにして、和室をなくしてリビングを広めに、、、」「建具をすべて無垢材のもので、、、」「使わない設備をすべてはずして、、、」など、家づくりにあたりさまざまな要望があると思いますが、ローコスト住宅はある程度プランが決まっているため、要望どおりの変化ができるとは限りません。
仮に大幅な変更ができたとしても、通常の工事費よりも割高になることが多いです。
事前に家族の要望をまとめ、検討しているローコスト住宅で満足できるか確認しましょう。
4.耐震性や耐久性、遮音性が心配なことも
ローコスト住宅によっては、耐震性や耐久性、遮音性などの性能が心配な場合もあります。
当然、建築基準法で定められた水準はクリアしているわけですが、他の住宅メーカーよりも性能が劣ることは少なくありません。
耐震性や耐久性、遮音性など、家づくりの性能を高め、強固な住宅をつくろうと考えればそれなりのコストがかかるわけです。
坪単価の安いローコスト住宅の場合は、最低限の水準をクリアしているだけのケースもあるため、災害時に他の家よりも損傷等を受けやすい可能性があります。
車でも、高級車とローコストな車では車体の頑丈さや性能に違いがあります。
ローコスト住宅とそうでない住宅との差はまさにそんなイメージです。
5.保証・アフターサービスが大手より劣る
ローコスト住宅のデメリットの1つが、大手住宅メーカーの住まいに比べて保証やアフターサービスが劣る点です。
大手住宅メーカーで建てる家は、建築費用が非常に高額なことが多いですが、引渡し後の保証・アフターサービスが充実しています。
大手の場合、住宅瑕疵担保の保証期間に加えて、最長40〜50年のメンテナンス・保証期間を設けたり、定期的な訪問や24時間対応のサポートセンターなどを開設しています。
また、オーナー向けに住まいや暮らしに役立つ情報の提供や割引優待サービスなどを提供している業者もあります。
ローコスト住宅の場合は、住宅瑕疵担保の保証期間と同じく10年程度の保証・アフターサービス期間しか設けていないこともありますし、最長でも20年程度の期間です。
ローコスト住宅は、保証・アフターサービスが大手よりも劣る可能性が高いことを把握しておきましょう。
6.入居後のメンテナンス費用が高くつくことも
ローコスト住宅は、安く家を建てることができても、入居後のメンテナンス費用が高くつくケースもあります。
「浴室暖房乾燥機が壊れてしまった」「建具の調子が悪い」など、設備や建具に不具合が生じたりして、高い修理費用がかかる可能性があります。
保証内であればいいですが、そうでない場合は手痛い出費です。
安くても品質のよい設備や建具であれば問題ありませんが、安かろう悪かろうの場合は、入居後に多額のメンテナンス費用がかかってしまう恐れがあります。
7.坪単価を安く見せているだけで実は高いことも
これは、ローコスト住宅メーカーを選ぶうえでの注意点になるのですが、少しでも安く見せようと、坪単価の計算方法が一般的なものと違うことがあります。
ローコスト住宅を建てたい人からすれば、少しでも坪単価が安いに越したことはありません。
そのため、少しでも興味を引くために坪単価を安く見せるのです。
基本的に、坪単価は「本体価格÷延床面積」で算出しますが、住宅メーカーによっては延床面積(バルコニーや玄関など含んでいない)ではなく、施工床面積(バルコニーや玄関、出窓なども含む)を用いて算出しています。
延床面積よりも施工床面積の方が広いため、同じ本体価格だとすれば坪単価は自然と安くなります。
●本体価格1,500万円、延床面積30坪、施工床面積33坪
・1,500万円÷延床面積30坪=坪単価50万円
・1,500万円÷施工床面積33坪=坪単価約45万円
「坪単価が1番安いと思っていたら、実は施工床面積で他社の方が安かった。。」など、業者選びを誤ってしまう可能性があるため、坪単価表記に惑わされないようにしなければなりません。
8.ランニングコストが高い可能性
坪単価が高い大手の住宅に比べ、ローコスト住宅は電気代などのランニングコストが割高になる可能性があります。
なぜなら、気密性や断熱性能が大手住宅よりも劣り、エアコンなどの冷暖房効率が高くないためです。
住宅ローンの返済額を抑えることができても、光熱費などのランニングコストが割高になる可能性に気をつけましょう。
9.家の中が狭い
ローコスト住宅は、床面積を小さくして建築コストを抑える傾向があります。
家の中が狭いほど建築費用は安くなるため、各部屋の広さも十分でなく、「寝室は7畳欲しかったけど5.5畳で我慢した」「子供部屋は6畳にしたかったけど5畳になった」など、広さに関して妥協点が多く出てくる可能性があります。
家の中が予定よりも狭くなったとしても、問題なく生活していけるよう工夫が必要です。
【4】ローコスト住宅を建てるときに大事なポイント・注意点
ローコスト住宅のメリット・デメリットをふまえたうえで、以下7つのことに注意しながら家づくりをするようにしましょう。
これらの点をないがしろにすると、後悔してしまう可能性があります。
1.複数の業者を比較する
2.事前に坪単価をチェックする
3.本当に必要なオプションか確認する
4.あらかじめ予算を決めておく
5.将来の家族構成やライフプランを考え計画を立てる
6.保証・アフターサービスの内容を確認しておく
7.なぜ安いのか知る
それでは、1点目の大事なポイント・注意点から見ていきましょう。
1.複数の業者を比較する
ローコスト住宅を建てる際は、業者選びを慎重におこないましょう。
どのような業者を選ぶかによって、家づくりの満足度も変わってきます。
「なんとなくA社に決めた」「比較するのが面倒なので見学に行った業者に決めた」など、比較もせずに決めてしまうと後悔してしまう可能性があります。
予算やデザイン、設備、品質、担当者の対応など、業者を比較するポイントを人によって異なりますが、複数の業者をしっかりと比較したうえで業者選びをするようにしましょう。
2.事前に坪単価をチェックする
ローコスト住宅の業者を選ぶ場合は、あらかじめ坪単価がどのような計算で算出されているかチェックをしましょう。
ホームページやパンフレットに記載してある「坪単価●万円」などの表記をそのまま鵜呑みにせず、「本体価格÷延床面積」で算出されているか確認してください。
前述のとおり、業者によっては「本体価格÷施工床面積」で算出しているケースがあるためです。
業者によって算出方法が異なる可能性があるため、同じ条件で算出したうえで比較するようにしましょう。
3.本当に必要なオプションか確認する
ローコスト住宅は標準装備のグレードがそれほど高くないため、オプションで別の設備機器を採用する人も少なくありません。
しかし大抵の場合、オプションを追加すると多くのコストがかかってしまいます。
「せっかくマイホームを建てるから」「いつかは使うかもしれない」「友人宅にはついているから」など、マイホームを建てるときは、いつもより気持ちが大きくなりがちです。
普段は1円単位の節約をきちんとする人でも、なんとなくやその場の勢いでどんどんオプション装備を採用してしまいます。
「本当に必要なのか?」「標準装備では何がものたりないのか?」しっかりと考えたうえでオプションを追加するかどうか判断しましょう。
4.あらかじめ予算を決めておく
ローコスト住宅を建てる際は、しっかりと予算を決めておくことが大事です。
オプション装備の件だけでなく、業者選びに関しても「予算より50万円高いけどいっか」「予算より300万円高くなったけど、住宅ローンだし大丈夫だろう」など、家は高額な買い物なため、ついつい予算に対して甘くなってしまうことがあります。
家族で話し合いどんな欲しいオプション装備があったとしても絶対に守る予算ラインを余裕を持ってきめておきましょう。
予算がオーバーするとローコスト住宅を選んだ意味がなくなってしまいます。
5.将来の家族構成やライフプランを考え計画を立てる
ローコスト住宅に限ったことではありませんが、家づくりの計画を立てる際は、今だけのことではなく、将来の家族構成やライフプランについてしっかりと考えるようにしましょう。
家族構成やライフプランによって部屋の数や間取り、必要な広さ、必要な設備が変わってきます。
ここをないがしろにすると、近い将来、住まいの不便さ・不自由さに頭を抱えることになってしまいます。
6.保証・アフターサービスの内容を確認しておく
ローコスト住宅を建てる際は、引渡し後にどのような保証・アフターサービスがあるか事前に確認するようにしましょう。
家は建てるまでだけでなく、建てた後も大事です。
数十年安心・安全に暮らしていくためには、定期的に点検・メンテナンスを実施していく必要があります。
業者によって、引渡し後の保証・アフターサービス期間や内容が異なりますので、もし同じ予算・仕様の家であれば保証・アフターサービスが充実している業者を選びましょう。
保証やアフターサービスが充実している業者であれば、コストをかけずに定期的な点検・メンテナンスを受けることができます。
7.なぜ安いのか知る
ローコスト住宅は価格が安いのが魅力ですが、それぞれの業者によって安さの理由は違います。
その業者の特徴にもつながりますので、工事を依頼する前に担当者に聞いて確認をしましょう。
安さの理由が自分たちが妥協できる点であればいいですが、そうでない場合は別の業者を検討しなければなりません。
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【5】ローコスト住宅を建てるハウスメーカー・工務店・設計事務所の特徴
ローコスト住宅を建てる際は、ハウスメーカー・工務店・設計事務所のいずれかに依頼をしなければなりません。
そのため、ハウスメーカー・工務店・設計事務所が、それぞれどんな違いがあるのか知っておくことが大事です。
ここでは、それぞれの主なメリット・デメリットについて紹介していますので、確認していきましょう。
1.ハウスメーカー
タマホームやアイフルホーム、ユニバーサルホーム、アキュラホームなど、非常に多くのハウスメーカーが存在します。
会社の規模が大きいハウスメーカーも多いため、引渡し後も安心して長い付き合いをしていくことが可能です。
また、住宅展示場があるため、完成後のイメージがしやすいのも特徴です。
営業、設計、建築、サポートなど、部門が分かれているため各サービスも充実しており、引渡し後の保証・アフターサービスもしっかりとしていることが多いです。
最新の工法や設備を採用しているメーカーも少なくありません。
ただし、規格化が進んでいることで自由度に制限があり、対応が遅いなどのデメリットがあります。
●メリット
・会社の規模が大きい
・保証・アフターサービスの充実
・完成後のイメージがしやすい
・工期が短い
●デメリット
・間取りの自由度に限界がある
・下請け業者の良し悪しで差が出る
・小回りがきかない可能性
・FC制だとサービスに差がある
2.工務店
工務店はハウスメーカーほどの会社の規模感はありませんが、地域に根付いた営業をしているのが特徴です。
その地域の特性を熟知しているため、安心・安全な家づくりができます。
制約が少ないため要望を聞いてもらいやすく、親近感もあります。小回りがきくため何かあった場合の対応も迅速です。
ただし、設計やデザインに斬新さがなく、業者によっては倒産の不安もあります。
●メリット
・地域密着で手厚いサポート
・ハウスメーカーよりも割安
・地域の特徴を理解している
・きめ細かい設計や仕様
●デメリット
・設計やデザイン、工法に新しさがない
・業者によって技術にばらつきがある
・会社の規模が小さく倒産の不安がある
・工期が長い
3.設計事務
設計事務所の特徴は、自分たちの要望を取り入れライフスタイルに合ったデザイン・設計の家づくりができることです。
また、変形敷地などにも強いのも魅力です。設計監理者と施工者が別れるため、厳正な工事監理も可能になります。
ただし、住宅展示場がないため完成後のイメージがしづらかったり、設計に凝りすぎてコストが割高になる可能性があります。
●メリット
・デザインや設計に新しさがあり要望も取り入れてくれる
・変形敷地や狭小地にも強い
・厳正な工事監理ができる
●デメリット
・完成後のイメージがしづらい
・人気の設計士は費用が割高
・工期が長い
【6】ローコスト住宅のおすすめ業者7選
坪単価30万円〜50万円程度でマイホームを建てることができるローコスト住宅メーカーはたくさんあります。
ここでは、その中から代表的なローコスト住宅メーカー7社について紹介しています。
いずれも人気のある住宅メーカーばかりですので、気になる業者があれば、ホームページを見たり、資料請求をしてみるといいでしょう。
1.タマホーム
2.アイフルホーム
3.ユニバーサルホーム
4.アイダ設計
5.レオハウス
6.アキュラホーム
7.クレバリーホーム
それでは、1社目のタマホームから紹介していきます。
1.タマホーム
ローコスト住宅と聞いてタマホームを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
1998年に設立されローコスト住宅で急成長に成功した住宅メーカーです。
主力商品の「大安心の家」や最高品質を低価格で提供する「大安心の家 PREMIUM」、低価格が魅力の「木麗な家」などの商品を提供しています。
「直接管理で中間業者をはさまない」「独自の流通システムで中間マージンのカット」「住宅設備の大量発注」の3つのコストダウンの仕組みにより、付加価値の高い家を適正価格で提供することが可能です。
良質な国産材による家づくりにこだわっており、優れた品質のマイホームを建てることができます。
最長60年長期保証・点検が用意されているため、引渡し後も長期に渡り、安心・安全な暮らしを実現可能です。坪単価は35万円〜45万円程度となっています。
2.アイフルホーム
LIXILが運営しているローコスト住宅メーカーのアイフルホーム。
各地域の工務店とFC制度で展開しており、住宅メーカーと工務店のメリットを併せ持っているのが特徴です。
LIXILから設備を大量調達できるため、低価格でありながら標準装備が充実しています。
アイフルホームの家は、耐震等級3相当の構造に加え、独自の制振システム「EVAS」によって地震に強い家づくりを実現しています。
また、「セシボ零/極」「セシボ爽」など子育て世代向け商品が人気です。
坪単価は38万円〜50万円程度となっています。
3.ユニバーサルホーム
「地熱床システム・地熱床暖房」で人気のあるユニバーサルホームもローコスト住宅を得意とするメーカーです。
23,000棟以上の建築実績がある地熱床システムは、床下と地面に砂利を敷いて密閉し、その上からコンクリートで仕上げる基礎工法です。
自然の力を活かしたテクノロジーで、1年を通して快適な室内環境を実現しています。
また、標準装備で1階全面に床暖房を導入しているため、リビングだけでなく廊下やトイレ、洗面所も暖かさを感じられます。
家の基本性能を高める高性能外壁材ALCや制振装置MGEO-N63、ハイパーフレーム構法の採用によって、耐震性や耐火性、遮音性等の優れた家づくりが可能です。
商品ラインナップが非常に多いのも魅力です。
引渡し後も30年にわたる長期保証・定期点検により、安心が長く続きます。
坪単価は40万円〜55万円程度です。
4.アイダ設計
「555万円」「888万円」で家を建てられるということで、瞬く間に多くの人に知れ渡ったローコスト住宅メーカーのアイダ設計。
「一人でも多くの家族に幸せで満足のいく住まいを」という信念のもとローコスト住宅を提供しています。
「丈夫で長持ちする家」にこだわり、基本性能を徹底的に追求。
自社でプレカット工場を持ち、建設担当者が厳格な現場管理をおこなっています。
一括仕入れや自社一貫体制でコストダウンを図り、ローコスト住宅を実現するだけでなく、引渡し後は35年もの長期保証&アフターサービスを提供しているため安心して暮らすことが可能です。
元々設計からはじまった会社ということもあり、お客さんの要望をしっかりと取り入れ、狭小地設計にも対応してくれます。
坪単価は35万円〜40万円程度です。
5.レオハウス
レオハウスは、オリコン顧客満足度調査の「金額の納得感」において2016年〜2018年まで3年連続第1位を受賞したローコスト住宅メーカーです。
「大人気の家CoCo」や「CoCo Life」の商品を提供しており、どちらも高い性能や見た目の豪華さ、設計変更のしやすさなどが人気です。
暮らしに合わせて軸組工法やツーバイフォー工法から選べるようになっていて、オリジナルの制振システムL-SAVの採用で優れた耐震性能を実現しています。
引渡し後も最大60年保証を用意していて、地盤サポートシステムによる地盤保証などもあるため、安心・安全に暮らしていくことが可能です。
坪単価は35万円〜45万円程度となっています。
6.アキュラホーム
アキュラホームは、匠の心を持った職人集団が、クオリティを追求した家を低価格で建てることができるローコスト住宅メーカーです。
「品質と価格が追求された納得の家」を提供するために、ノウハウを体系化した合理化システムであるアキュラシステムの導入や、大量一括共同仕入れ、直接施工、直接発注、施工合理化によって適正価格の家づくりを実現しています。
グッドデザイン賞やキッズデザイン賞を連続で受賞するなど、デザインと品質が外部からも高く評価されています。
木造軸組工法で頑強な基礎構造、湿気対策や通気工法などにより、高耐震・高耐久の住まいで安心・安全に暮らすことが可能です。
引渡し後も35年長期保証プログラムや水漏れや設備トラブル等にいつでも対応してくれるアキュラライフサポートシステム、暮らしに役立つ情報を提供するイベントの実施など、手厚いサポートをおこなっています。坪単価は40万円〜50万円程度です。
7.クレバリーホーム
クレバリーホームは、FC制度で全国展開しているローコスト住宅メーカーで、外壁タイルにこだわった家づくりができます。
優れた外壁タイルの使用によって、いつまでも美しさを保てますし、メンテナンスコストを大幅に抑えることが可能です。
また、SPG構造とモノコック構造を組み合わせたプレミアム・ハイブリッド構法と、高精度HSS金物、エンジニアリングウッドの採用によって地震に強い家づくりを実現しています。
気密性や断熱性が優れているため、夏は涼しく冬は暖かい1年中快適な室内温度をつくることが可能です。
引渡し後は30年の長期メンテナンス保証があり、地元工務店によるFC制度となっているため、困ったときも素早く対応してくれます。
坪単価は40万円〜50万円程度です。
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まとめ
今回は、ローコスト住宅の特徴やメリット・デメリット、家づくりのポイントやおすすめのローコスト住宅メーカーについて紹介いたしました。
不安や心配を出しきれるように、デメリットを特に多く挙げています。
ローコスト住宅だからといって「安かろう悪かろう」ではありません。
住宅費用を抑える企業努力等により、低価格での提供を実現しています。
住宅費用を抑えることで、生活水準を維持しやすくなるため、ローコスト住宅を検討している人は、ぜひ進めていきましょう。
気になる業者があれば、早速、資料請求等してみてください。
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