RC造の構造って?耐震基準や補強方法とメリット・デメリット

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<記事の情報は、2023年9月1日時点のものです>

建物には、鉄筋コンクリート造(RC造)や木造、鉄骨鉄筋コンクリート造など、さまざまな構造があります。

どの構造が採用されるかによって、建物の性質やメリット・デメリットなどが異なります。

ここでは、RC造の構造やメリット・デメリットなどについて紹介していますので、住宅選びや構造選びの参考にしてください。

またここで1つ、本文に入る前に重要な質問をさせてください。

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それではここから本文に入っていきますよ。

RC造について

さまざまな構造の特徴を知ることで、住宅・構造選びなどもやりやすくなります。

ここでは、RC造の基本的特徴について見ていきましょう。

RC造とは

RC(Rainforced Concrete)造とは、鉄筋コンクリート造のことです。

そのため、「RC造住宅」と言えば、柱や壁、梁などの主要構造部分に鉄筋コンクリートを用いてつくった住宅を指します。

鉄筋コンクリートとは、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込み固めたもので、引っ張る力に強い鉄筋と熱に強いコンクリートを組み合わせることで、高い強度を実現しています。

マンションで採用される構造でもあり、耐震性や耐久性、耐火性など、高性能なのが特徴です。

RC造以外の構造

建物の構造はRC造だけではありません。

鉄筋コンクリート造の他にも、木造や鉄骨造、鉄筋鉄骨コンクリート造などがあります。

木造(W造)

木造とは、壁や柱、梁などの構造体を木材でつくる構造のことです。

木目の美しさを活かした高いデザイン性が特徴で、日本の気候や風土に合った構造です。

一戸建てや小規模のアパートで採用されています。

鉄骨造(S造)

鉄骨造とは、柱や梁などの骨組み部分に鉄骨を採用した構造のことです。

厳密には、

  • 鋼材の厚みが6mm以上の重量鉄骨造
  • 6mm未満の軽量鉄骨造

この2つに分かれます。

重量鉄骨造はビルやマンションなど、軽量鉄骨造は一戸建てやアパートなどに用いられることが多いです。

鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)

鉄筋鉄骨コンクリート造は、高層ビルや大型マンションなどに用いられることが多い構造です。

鉄骨の周りに鉄筋を組み、コンクリートを流して固めた鉄筋鉄骨コンクリートを使用しています。

耐震性や耐久性などが非常に高い構造です。

補強方法

1981年に建築基準法が改正され新耐震基準が設けられました。

新耐震基準法が設けられてからはRC造の建物には耐震スリットが採用されています。

スリットがあることで、柱と壁が適度に離れ、地震の揺れを受けた際に柱が湾曲して力を逃がすことができます。

参考資料:耐震補強工事の方法2「スリット補強」 株式会社 耐震設計

スリット以外にも、建物の横に壁をつくり建物と壁をダンパーで繋ぐ連結制振や、耐力を上げるために鉄骨ブレースやクロスウォールなどを増設する方法などもあります。

また、炭素繊維シート補強や鉄板巻き補強、閉鎖型フープ補強などの柱を補強する方法もあるなど、さまざまな補強方法があります。

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RC造のメリット

RC造には、木造やSRC造とは異なる多くのメリットがあります。

どのようなメリットがあるか把握しておくことで、家選び・家づくりがしやすくなります。

ここでは、以下7つのRC造の主なメリットについて確認していきましょう。

  1. 耐久性が高く耐用年数が長い
  2. 耐震性能が優れているため地震に強い
  3. 遮音性が優れているため静か
  4. 耐火性能が優れている
  5. 大空間をつくりやすく設計の自由度が高い
  6. スタイリッシュでデザイン性が高い
  7. 断熱性能が高い
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それでは、1つ目のメリットから紹介していきます。

1.耐久性が高く耐用年数が長い

RC造のメリットの1つが、耐久性が高いことです。

鉄筋で組まれた型枠にコンクリートを流してつくられていることもあり、非常に頑丈です。

何か物がぶつかったとしても、壊れたり割れたりする心配はほとんどありません。

また、木造住宅の耐用年数は30年に満たないものですが、RC造の耐用年数は47年と非常に長く設定されています。

法律でこれだけ長期の耐用年数が設定されるほど、構造自体が強く長持ちするということです。

2.耐震性能が優れているため地震に強い

日本で暮らす以上、地震リスクは必ずつきまといます。

北海道胆振東部地震・熊本地震・東日本大震災・宮城県沖地震・阪神淡路大震災など、他にも多くの大地震が発生しています。

RC造であれば、優れた耐震性能・耐震基準を実現できるため、万が一、地震が発生した際にも大切な家族や財産を守ることが可能です。

阪神淡路大震災では、木造住宅の7割以上で全・半壊の被害が見られましたが、RC造については2割り程度でした。

また、東日本大震災においてもRC造の建物は多くが倒壊を免れることができています。

RC造の建物はモノコック構造であることが多いため、地震などの外力を分散させることが可能です。

参考資料:「モノコック」構造とは クレバリーホーム

揺れを受け流すことができ、地震に強いつくりなのがメリットです。

3.遮音性が優れているため静か

コンクリートは遮音性が高いため、外部の騒音の侵入や生活音の漏れを防ぎます。

180mm厚のコンクリートであれば、−50dBもの透過損失があるため、仮に外部音が90dB(大声による独唱、騒々しい工場などの騒音レベル)であれば室内では40dB(深夜の街、図書館レベル)まで軽減が可能です。

鉄筋コンクリートは木造に比べて10倍程度遮音性能が優れています。

RC造であれば、静かで快適な生活ができます。

4.耐火性能が優れている

RC造は耐火性能が優れているのもメリットです。

住宅に使われる木材の発火点は260℃程度ですが、鉄筋コンクリートの場合は1,000℃になっても強度は低下しません。

鉄筋コンクリート造であれば、火に強いため安心です。

鉄骨造であっても540℃ほどで変形がはじまり、900℃に達すると崩壊してしまいます。

鉄筋コンクリート造であれば、火災保険料も安く抑えることが可能です。

5.大空間をつくりやすく設計の自由度が高い

RC造は非常に頑丈なため、木造住宅では難しい大空間もつくることができます。

非常に広いリビングやビルトインガレージ、大開口など、開放的な空間を実現可能です。

大空間をつくれることで設計の自由度も高まるため、家族構成やライフスタイル、要望に合わせた家づくりもしやすくなります。

6.スタイリッシュでデザイン性が高い

RC造の建物は、吹付塗装やコンクリート打ちっぱなしなど、スタイリッシュでおしゃれな物件が多いのが特徴です。

デザイナーズ系の物件でコンクリート打ちっぱなしにしているところは少なくありません。

7.断熱性能が高い

鉄筋コンクリート造であれば隙間ができにくいため、熱を外に逃しません。

夏は涼しく冬は暖かい室内空間を実現することが可能です。

冷暖房エネルギーの効率化が図れるため、光熱費の節約にもつながります。

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RC造のデメリット

RC造のメリットだけでなくデメリットについても理解をしておきましょう。

主なデメリットには以下6つがあり、やはり木造やSRC造とは異なります。

  1. 建築費用が高い
  2. 結露が発生しやすい
  3. 建物が重い
  4. 増改築が難しい
  5. 解体費用が高い
  6. 経年劣化が目立ちやすい

それでは、1点目のデメリットから解説していきます。

1.建築費用が高い

RC造のデメリットの1つが、建築費用が高いことです。

RC造で家づくりをする場合、坪単価は最低でも60万円〜100万円程度かかると言われています。

坪単価50万円以下で家づくりが可能な木造住宅の2倍程度です。

RC造の場合、型枠や鉄筋施工のために人件費がかかりますし、工期が長くなるため、その分諸々の費用もかかってしまいます。

RC造は魅力的な構造ですが、費用面で折り合いがつかず断念する人も少なくありません。

2.結露が発生しやすい

鉄筋コンクリート住宅は、気密性が高いこともあり結露が発生しやすいデメリットがあります。

24時間換気システムや窓開けによる定期的な換気をおこなうことで、結露問題を解消することは可能ですが、気をつけなければなりません。

結露が原因でカビが生える可能性もあるため、木造住宅以上に換気を重視する必要があります。

3.建物が重い

RC構造は鉄筋コンクリートということもあり、木造住宅よりも建物が重いです。

そのため、地盤の状況によっては地盤改良工事が必要になります。

地盤改良工事をおこなう場合、余計に100万円程度の工事費用がかかる可能性があります。

4.増改築が難しい

RC造は、木造に比べて増改築が難しいデメリットもあります。

鉄筋コンクリートのため新たな開口部を設けることが難しく、将来的に増改築を検討する場合は困ってしまいます。

5.解体費用が高い

家づくりの際に解体のことまで考える人は少ないですし、最初からいつ解体するか決めている人はほとんどいないと思いますが、RC造だと解体費用も高くなります。

木造住宅の解体費用は1坪3万円前後が相場ですが、RC造の場合は1坪あたり5万円前後かかります。

建築費用同様、コストは高めです。

6.経年劣化が目立ちやすい

コンクリート部分が、黒ずんだり雨だれがついているのを見たことがある人は多いのではないでしょうか。

RC造は、コンクリート打ちっぱなしなどスタイリッシュさが特徴でもありますが、経年劣化が目立ちやすいデメリットもあります。

汚れが目立ってしまうと、鉄筋コンクリートならではのスタイリッシュさが台無しです。

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木造のメリット・デメリット

分譲住宅や注文住宅など、一戸建てで採用されることが多い構造が木造です。

RC造と比較をするため、木造の主なメリット・デメリットについても把握をしておきましょう。

木造のメリット

ここでは、以下5つの木造のメリットについて見ていきましょう。

RC造にはない木造ならではの魅力的なメリットもあります。

  1. 建築費用が安い
  2. 将来的なリフォーム・増改築もしやすい
  3. リラックス効果がある
  4. 調湿効果がある
  5. 施工会社が多い

それでは、1つ目のメリットから紹介していきます。

1.建築費用が安い

木造の代表的なメリットが建築費用が安いことです。

鉄骨鉄筋コンクリート造や鉄筋コンクリート造、鉄骨造などに比べると材料費が安いですし、重量が軽いため基礎工事費用も安く、建築コストも抑えることができます。

場合によっては半額以下で済むこともあるため、施主にとっては大きなメリットです。

木造でも、どの木材を使うかによってコストは変わりますが、坪単価30万円〜40万円台で家づくりができる木造住宅メーカーもあります。

鉄筋コンクリート造など、他の構造であればこれだけの低価格で家づくりをすることは難しいです。

2.将来的なリフォーム・増改築もしやすい

木造は、構造体以外の部分で融通がきくため、将来的なリフォーム・増改築がしやすいのがメリットです。

RC造やSRC造などであれば、ほとんどの部分がコンクリートでできているため、増改築となると厳しいものがあります。

木造は、リフォーム・増改築への適応力が高い構造なので、家族構成やライフスタイルに合った家づくりがいつでも可能です。長く快適に暮らすことができます。

3.リラックス効果がある

木材からは、リラックス効果やストレス解消効果があると言われているフィトンチッド成分が発散されます。

森林浴でリラックスできるのは木からフィトンチッドが発散しているからであり、天然無垢材などの木造住宅であれば、室内で森林浴のようなリラックス効果を感じることが可能です。

また、木材には消臭や殺菌効果が期待できる香り成分も含まれています。

癒やし効果を感じられるのは、木造のメリットです。

4.調湿効果がある

木造は調湿効果があるのもメリットです。

調湿効果があるため、室内の空気が乾燥しているときは木材が蓄えていた水分を空気中に放出をします。

逆に、室内が湿気でジメジメしている場合は空気中の水分を吸収してくれるのです。

このように、室内の湿度をコントロールしてくれるため、結露やカビの発生の抑制にも役立ちますし、快適に暮らしやすくなります。

5.施工会社が多い

木造住宅の建築に対応している住宅メーカーや工務店は非常にたくさんあります。

一方で、RC造などの家づくりができる業者はそれほど多くありません。

やはり、一戸建てなどの住宅は木造が中心ですので、対応できる施工会社の数は構造ごとで差があります。

多くの施工会社が対応できるため、より良い業作を選び依頼することが可能です。

木造のデメリット

木造のメリットだけでなくデメリットについても見ていきましょう。

RC造など、他の構造と比べる際にも重要になってきます。

  1. 耐久性・耐震性の心配
  2. 火災に弱い
  3. シロアリ被害
  4. 防音性が低い

ここでは、これら4つのデメリットについて紹介していきます。

1.耐久性・耐震性の心配

木造のデメリットの1つが、RC造などの他の構造に比べて耐久性や耐震性が劣る点です。

RC造の耐用年数が47年に対して、木造の耐用年数は22年となっています。

このことからも、木造の耐久性がRC造より劣ることは一目瞭然です。

また、耐震性に関しても過去の地震を見れば、他の構造よりも倒壊した建物が多いため心配です。

そのため、住宅完成後も定期的なメンテナンスを実施して耐久性を向上させること、そして、耐震等級3など地震に強い家づくりをすることが重要になります。

2.火災に弱い

木造は火災に弱いのもデメリットです。

実際、火災保険料は他の構造と比べて割高に設定されています。

住宅に使われる木材の発火点は260℃程度ですが、鉄筋コンクリートの場合は1,000℃になっても強度は低下しません。

木材は燃えても強度を維持することはできますが、発火点が低いため他の構造より火災になりやすい恐れがあります。

3.シロアリ被害

木造は、他の構造に比べてシロアリなどの害虫被害の影響を受けやすいデメリットがあります。

シロアリに強いヒノキやヒバなどを使用したりもしますが、それでもシロアリ被害のリスクを0にすることはできません。

シロアリを代表とする害虫被害に遭ってしまうと、住宅の耐久性が一気に低下してしまいます。

およそ5年ごとに防蟻点検をしたり、薬剤散歩を実施するなどしてシロアリ対策を施す必要があります。

4.防音性が低い

木造はRC造などに比べて防音性が低いのもデメリットです。

RC造は木造に比べて10倍程度遮音性能が優れているとも言われています。

決して、木造の防音性が低すぎるわけではありませんが、鉄筋コンクリートに比べると外の騒音や2階の生活音などが聞こえやすいのは否めません。

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まとめ

ここでは、RC造の構造やメリット・デメリットなどについて紹介いたしました。

RC造は木造よりも耐震性・耐久性などの性能が高く、デザイン性も優れているのが特徴です。

木造や鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造など、他の構造とは異なるメリット・デメリットがありますので、構造の違いも考慮したうえで住宅選びなどもおこないましょう。

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