不動産一括査定サイトはいったいどんな違いがあるのか

PR

不動産の一括査定サイトは、近年急速に増えてきたサイトのひとつです。

一括査定サイトが利用者や仲介業者にどんなメリットがあるのか解説します。

その一方で、不動産の一括査定サイトにはデメリットや注意点もあるのです。

数ある一括査定サイトの違いを見ながら、どんな人におすすめできるのかを考えていきましょう。

不動産の一括査定サイトとは

不動産の一括査定サイトとは、不動産の査定依頼をすると、複数の業者に依頼が届き、多くの業者が査定をしてくれるサイトをいいます。

通常、査定依頼をするには、不動産会社に直接連絡したり、メールで連絡を取ったりして、一社ずつに依頼しなければいけません。

このような手間がなく、多くの業者に査定を依頼できるので、数年の間に増加しました。

不動産の一括査定サイトは20以上ある

ネットで検索すると、不動産の一括査定サイトは20以上も見つけることができます。

中には1,500社以上の会社が登録している査定サイトもあるのです。大手企業のみが参加しているサイトもあります。

また、地域密着型の査定サイトがあることも特色のひとつです。

これだけのサイトがあれば自分に合った査定サイトを見つけることもできます。

ひとつひとつのサイトの特徴をつかみ、自分のニーズにあった一括査定サイトを探しましょう。

不動産には定価がないので査定を活用

そもそも不動産には定価という概念がありません。

不動産、特に土地は1㎡いくら、という決まった数字がありません。

建物も新築と中古で価格が異なるものです。

築年数や設備などの要素で建物価格も変わってきます。

不動産の価格は一般の人にはわかりにくくできているのです。

不動産の価格を知るには、不動産のプロに聞くしかありません。

不動産価格のプロとして不動産鑑定士という職業はあるのですが、報酬も時間もかかります。

そこで不動産を日々取り扱っている仲介業者に聞くことになるのです。

不動産一括査定サイトのメリット

一括査定はどんなメリットがあるでしょうか。

  1. 一度の依頼で複数の依頼
  2. 査定は無料
  3. 会社同士の比較が可能
  4. 競争原理が働いて一生懸命やってくれる可能性
  5. 数分の作業で売却価格に違いが生じることも

以上の5点にまとめてみました。

1、一度の依頼で複数の査定依頼

不動産の一括査定サイトは、一度依頼するだけで複数の業者に査定を依頼することができます。

通常のサイトは一社ごとに依頼しなければいけないので手間もかかりません。

しかもサイトによっては依頼する業者を自分で選ぶこともできます。

とても便利な機能なのでぜひ使ってみましょう。

2、不動産の一括査定は無料

仲介業者の査定は営業のために行っているのがほとんどです。

多くの業者は仕事を受けるためにきちんと査定してくれます。

このため、不動産の一括査定は無料で行ってくれるのです。

不動産鑑定士に正式に依頼すると10万円単位の報酬がかかります。

それに比べると無料はとても魅力的です。

3、査定額の違いを会社同士で比較することが可能

一括査定をすると、同じ条件で各社に依頼することができます。

同条件で査定してもらい、会社同士の査定額を比較することも可能です。

少しでも高く売ってくれる会社に依頼したくなるのが人情というもの。

数ある会社の中から最適な会社を探しましょう。

よく読まれてるおすすめ記事
ハウスメーカーランキング2021〜住宅メーカーの坪単価や評判と宅建士が教える選び方

4、競争原理が働いて一生懸命やってくれる

仲介業者は仕事を取るために無料で査定をしてくれます。

仲介業者も一括査定サイトを介しての査定依頼とわかるため、他の会社を意識するものです。

多くの業者は仕事を取るために早く、正確に査定をしてくれます。

こうした競争は当の仲介業者には大変なことです。

ただ、依頼者にとっては、競争原理によって質の高い査定結果が得られます。

5、数分の作業で売却価格に違いが生じることも

一括査定のための作業は、不動産の所在、面積などの必要項目を入力するだけです。その時間は早ければ数分。

そのわずか数分の入力作業で不動産の売却価格が変わるかもしれません。

手間を惜しまず、一括査定サイトを活用すべきです。

不動産の一括査定サイトのデメリット

一括査定サイトのデメリットはどんな点でしょうか。

  1. 営業の連絡がくることも
  2. 査定先は登録業者のみ
  3. 登録業者すべてが査定してくれるとは限らない
  4. どの業者が正しいかわからない

それぞれ見ていきます。

1、営業の連絡がくることも

仲介業者の目的は仕事を取ることなので、査定をしたからには仕事につなげたいものです。

メールや電話で連絡をしてくることもあります。

意中の会社があり、そこから具体的な話になっていくのはよいことです。

ただ、あまりに多くの会社から連絡があると煩わしくなります。

やり取りをする仲介業者は2社から3社程度に絞って、他ははっきりと断るようにしましょう。

よほどの悪徳業者でない限り、丁寧に断れば引き下がるものです。

2、査定先は登録業者のみ

地元を良く知る仲介業者に依頼したい、大手仲介業者に査定してもらいたい。

様々な要望があります。

ですが、査定をしてくれるのは、その一括査定サイトに登録された業者のみです。

もし、意中の仲介業者がいるのなら、その仲介業者を指名するようにしましょう。

3、登録業者すべてが査定してくれるとは限らない

一括査定サイトの中には、1,000社を超える登録業者も抱えるサイトもあります。

ただ、この仲介業者すべてが査定をしてくれるわけではありません。

一括査定サイトによって異なるものの、10社程度に依頼の連絡をしたり、査定をするかどうかは仲介業者に任せられていたりしています。

4、査定額の違いがわからない

仮に5社から査定額が提示されたとしましょう。

もしその査定額が大きく差があったら、どれを信頼すべきかわからなくなります。高い査定額では売れないかもしれません。

単純に5社の査定額の平均が正しいとも限らないのです。

定価のない不動産のこと、その査定額がバラバラになることはよくあります。

あまりに多すぎる情報は混乱の元になることもあるのです。

一括査定サイトの違い

数多くある不動産の一括査定サイト。

違いはどこにあるでしょうか。

ここでは3点にまとめました。

  1. 依頼先の違い
  2. 対象エリアの違い
  3. 利用者の違い

それぞれ説明します。

1、依頼先の違い

一括査定サイトの違いの1つは、登録している仲介業者の違いです。

例えば、「イエウール」は1,600以上の仲介業者が登録しています。

イエウールは、大手の仲介業者から、中小の仲介業者まで大小さまざまな仲介業者に依頼できるのです。

一方で「住まいValue」は、三井不動産リアルティ、住友不動産販売など大手6社が所属しています。

どんな業者に頼むかによって一括査定サイトを選ぶことが可能です。

2、対象エリアの違い

多くの一括査定サイトは全国を対象エリアとしています。

中にはHowMa(ハウマ)のように東京23区を対象エリアとしているサイトもあるのです。

こうした地域を限定しているサイトはその地域に強い仲介業者が集まっている場合もあります。

関西圏、名古屋圏のような大都市に不動産がある場合には、地域限定の一括査定サイトもおすすめです。

3、利用者の違い

イエウールは1,000万人以上の利用者がいます。

他のサイトでも100万人から500万人と100万人単位の利用者です。

サイトの規模、知名度などで利用者は変わってきます。

利用者の多さは安心材料のひとつですが、それだけに頼らずに慎重に吟味しましょう。

不動産一括査定サイトを使うべき人

一括査定サイトを使ったほうがよい人はどんな人でしょうか。

仲介業者を知らなかったり、知っていても信頼が置けなかったりと、仲介業者に全幅の信頼が置けない人が、効果が高いようです。

便利な一括査定サイトですが、すべての人にメリットがあるわけではありません。

一括査定サイトを使うべき人は以下のような人です。

  1. 信頼できる仲介業者を知らない
  2. 親の遺産などその不動産の相場がわからない
  3. 相談しても納得できなかった

それぞれ見ていきましょう。

1、信頼できる仲介業者を知らない

多くの人は不動産の売買を経験する機会が少ないものです。

信頼して相談できる仲介業者に心当たりのない人もいます。

仲介業者を知っていたとしても、遠方の不動産では相談しにくい場合も。

相談できる仲介業者を知らない人には一括査定サイトはとても便利なツールです。

ビジネスなので仮に断ってもしがらみは残りません。

2、親の遺産などその不動産の相場がわからない

自分の住んでいる家ならば、その家の設備や間取りなどはわかります。

ですが、両親がかつて住んでいた家であったり、祖父母が持っていた物件だったりすると、その不動産の相場はなかなか把握できません。

遠方の不動産で見たこともない物件ではその不動産のことがわからないこともあります。

こうした相場も不動産の状況もわからない不動産には、一括査定サイトはぴったりです。

仲介業者は不動産のプロなのでこうした不動産でもきちんと調査した上で査定をしてくれます。

3、相談しても納得できなかった

仲介業者に相談したけれど、納得のいく査定額ではなかったというケースもよくあることです。

また、査定額が本当に正しいかどうかわからないという場合もあります。

こうした場合には、セカンドオピニオンとして不動産一括査定サイトを利用してみましょう。

新たな査定額が得られるかもしれません。

また、最初に受け取った査定額を補強できる可能性もあります。

不動産の一括査定サイトを使用するうえでの注意点

一括査定サイトの注意点を3点にまとめました。

  1. 高すぎる査定には用心すべき
  2. 査定してから動いてくれないことも
  3. 査定額はあくまで参考

解説をそれぞれ行います。

1、高すぎる査定には用心すべき

高い査定が出されると、その仲介業者にお願いしたくなるもの。

ただ、他の業者とあまりにかけ離れた査定額には注意が必要です。

高い査定額で客を引き寄せ、その後に査定額を値下げする業者がいます。

一度は高い査定額で売りに出すものの、当然売れないので売買価格の引き下げを要求してくる業者もいるのです。

終わってみれば、他の業者の査定額と大差なかった、という事例もいくつもあります。

せっかく、多くの仲介業者に査定をお願いできるのです。

一括査定サイトは仲介業者を選ぶだけでなく、査定額を比較することで業者の査定額が正しいかを確認することにも使えます。

2、査定してから動いてくれないことも

査定をしてくれてもそのまま放置される場合もあります。

査定はしたものの、売れそうにないとか、売れるまでに時間がかかるといった場合です。

仲介業者の忙しさにも関係するのでレスポンスが遅いこともあります。

反応が薄い場合には、すぐに他の仲介業者を検討しましょう。

3、査定額はあくまで参考

査定額はその金額で売れることを保証してくれるものではありません。

たとえ複数の仲介業者が出した金額でもその金額で売却できるとは限らないのです。

査定額はあくまで参考としてとらえ、概ね査定額の水準で売買できればよし、くらいの気持ちでいましょう。

査定額と異なる金額で売買が成立すると、高くても安くてもクレームを言ってくる利用者もいます。

査定は予想なので多少のズレは許容するようにしましょう。

まとめ

一括査定サイトは利用者、仲介業者の双方にとってメリットのあるサイトです。

仲介業者は営業ツールとして、利用者は不動産の相場を把握する手段として使えます。

査定額はあくまで参考です。

金額が高く出してくれる仲介業者がよい業者とは限りません。

むしろその逆の場合もあります。仲介業者の対応を見て適切な業者を見つけましょう。

今月の人気記事
ハウスメーカーランキング2021〜住宅メーカーの坪単価や評判と宅建士が教える選び方

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です